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にっこくコラム

わざわざ食べに行きたい!各地に伝わるご当地そば(東北地方編)

麺の種類や食べ方、つけ汁やかけ汁の味や香りなど、日本全国にはその土地土地の風土に適したそばがたくさんあります。
食べるときのパフォーマンスや見た目の違いもお国柄が濃く反映され、面白いものです。
また、それぞれのそばの形態にあった器が考案されているのも興味深いところですね。

今回は東北地方に伝わるご当地そばをご紹介します。
東北地方は各地でそば栽培が盛んで、米や麦の代わりに各家庭でよく食されたり、晴れの日や集会などがあった日に振舞われたり地域の文化に根付いたご当地そばが多くあります。
東北地方に行った際は、各地の自慢のそばを食べ比べてみてはいかがでしょうか?  


東北地方のご当地そば

●津軽そば(青森県)

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大豆粉または大豆の煮汁を入れたそば。 そば粉をこねた後に大豆粉を入れて練り直す、もしくは大豆の煮汁で練るといった過程をとり、更に伸ばして切ったものを一晩ねかせてから茹でるという独特の製法を持っており、箸で持ち上げると切れてしまうほどやわらかいのが特徴のそばです。

●板そば(山形県)

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山形県の名物そば。
秋田杉の大きな箱に盛ることからこの名が付きました。陶器が高価な時代に木材で代用した名残とのことです。
また、一緒に食べた人との仕事や人間関係のご縁が、水(縁)がこぼれ落ちる「ざる」ではなく、早く「板」に付きますよう(順調になりますように)との願かけと、細く長くそばに居られますようにとの縁起を担いで、「板そば」が振舞われ、仲間が揃った時に食べる縁起のいい〆の食べ物とされています。
山形県村山市には「最上川三難所そば街道」なるものがあり、約15㎞間に9軒のそば屋が立ち並んでいます。


●わんこそば

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岩手県花巻市や盛岡市に伝わる郷土そばで有名な大食いのそば。
客に沢山食べてもらうことが一番のもてなしということに由来します。熱いそばつゆをくぐらせた一口大のそばを客のお椀に入れ、椀が空くと給仕人がすぐにそばを投げ入れます。客は蓋をしないと逃れられません。
わんこ一杯の量は店ごとに異なり、わんこ7杯でかけそば一杯とする店から、15杯でかけそば一杯とするお店など様々です。
長野県の戸隠そば、島根県の出雲そばと共に、日本三大そばの一つとされています。


●裁ちそば(福島県)

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福島県桧枝岐村のそば。
裁ちそばは、つなぎ粉を一切使わず、そばを厚さ2㎜程度にのばし十数枚を重ねて、手をそえて生地を裁つように切るところから呼ばれるようになりました。
そば粉十割のため折りたたむと割れてしまうことからこの製法になったとのことです。
この地方では裁ちそばができないとお嫁にいけないと言われ、また、うまく打てれば良妻として迎えられるとまで言われており、そば打ちは主に女性の仕事の一つに数えられていました。


●高遠そば(福島県)

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福島県会津地方で広まったそば。
名前の由来は、長野県伊那市高遠町、日本三大桜名所で有名なこの地から寛永20年(1643年)、信州高遠の城主保科正之が福島県の会津に移った際に多くの家来や百姓をお供に連れて行き、その人たちが広めた高遠のそばの食べ方が受け継がれ会津地方で「高遠そば」と呼ばれるようになったそうです。
特徴は「辛つゆ」と呼ばれる大根おろしの絞り汁に焼き味噌を加えたそば汁です。
会津地方の観光地である大内宿では、鰹節をかけた蕎麦を、大根おろしを入れただし汁につけ、箸代わりの長葱で食べるという同地の名物「高遠そば」が有名です。


ご当地そばはその土地を表す料理

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ご当地そばは、その土地の歴史や文化によってつくられた料理だといえます。
旅行に行く目的として、ご当地そばを食べるのもおすすめですよ。
なかなか旅行に行けないなんて時は、お蕎麦のお取り寄せという手段があります。
家にいながらも、ちょっとした旅行気分になれるでしょう。  




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遠出がむずかしい方への贈り物としてもおすすめです。 

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