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にっこくコラム

生蕎麦と生そばの違いとは?

蕎麦好きの皆さん、今日はおいしい蕎麦を楽しむためのちょっとした知識をシェアしましょう。
今回のトピックは、「生蕎麦(きそば)」と「生そば(なまそば)」の違いです。これらを理解することで、蕎麦の世界がより楽しくなるでしょう。

まず、注意です。通常、これらの表現を混同しないようにするため、ここでは「きそば」を「生蕎麦」と表記し、「なまそば」を「生そば」と呼びます。

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1.「生蕎麦(きそば)」とは?

・「生蕎麦」は、蕎麦粉だけを使用して作られる蕎麦のことを指します。つまり、つなぎの小麦粉などは一切使用されません。
・一般的には「十割蕎麦」とも呼ばれ、その名の通り、そば粉100%の蕎麦麺です。
・蕎麦の歴史初期には、蕎麦粉だけで打たれており、「生粉打ち(きこうち)」とも呼ばれました。
・しかし、江戸時代に蕎麦の普及とともに、質の低い蕎麦が増えたため、高級店では「生蕎麦」や「生粉打ち」などの表現を掲げ、そばの質の良さを強調しました。これは高級店が一流であることを訴えたものでした。
・時代が幕末に差し掛かると、二八蕎麦の店舗でも「生蕎麦」を看板に掲げることが一般的になり、「生蕎麦」は高品質な蕎麦を表すシンボルとして、十割蕎麦であれ、二八蕎麦であれ、あらゆる種類の蕎麦を指し示すようになりました。

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2.「生そば(なまそば)」とは?

・「生そば」は、茹でる前の蕎麦麺や、水分を多く含む麺を指します。この表現は昭和50年代に登場しました。
・これらの麺は茹でる前の状態や、茹でたての状態を指すもので、その独特の食感と風味が楽しめます。

まとめると、「生蕎麦」は蕎麦の粉だけで作られた麺のことを指し、「生そば」は茹でる前の麺や水分を多く含む麺を指します。
現代では、「生蕎麦」は一般的な言葉として蕎麦全般を指すこともありますが、それぞれの用語の歴史と使い方には微妙な違いがあります。

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蕎麦の好みは人によって異なります。これらの用語の微妙な違いを理解することは、蕎麦文化をより深く楽しむのに役立つかもしれません。蕎麦の歴史と用語の変遷を追いかけ、それぞれの好みに合った蕎麦を探してみてください。



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